インスタと今の音楽業界に共通して言えること。
「インスタ映え」なんて言葉最近何回使ったことか、耳にタコが出るほどきいたことか。
それってもう聞きすぎるともとからあった言葉みたいに思える。
古代ローマ時代のファランクスとかいう戦法みたいに、インスタバエとかいう言葉がギリシャ神話や、ローマ時代における王の名前であってもおかしくないように思える。(それは言い過ぎ)
けどそれくらいに聞いてる。
それでさっき目にした記事がこれ。
情報共有欲求に承認欲求…なぜ若者は「インスタ映え」に奔走するのか - ライブドアニュース
内容は上の記事を見てもらえばわかるが、
特に注目したいのはこの部分。
インスタ過熱の背景について、「人間の持つ『情報共有欲求』がある」と分析するのは、近畿大総合社会学部の清島秀樹教授(現代文化論)。「人間は楽しい出来事を話したくなり、同じ話を楽しむために同じ行動をとる。50年前の学生がこぞってマルクスを読んだのと同じ」と主張する。
そう。同じ話を楽しみたい。共有したい。そんな感情がこの現象を巻き起こしてるのなんてもう知ってた。
そんな現代文化論にするまでもなく、ライオンが本能的に狩りを知っているように、我々はインスタがそんな現象から巻き起こされたブームであることなんて100も承知。
だけど、これってインスタだけに言えることなんかじゃなくて、いろんなことにも言える。
例えば音楽業界。
日本の音楽業界なんて誰かに操作されてるとしか思えないほどにファンの層に偏りがあるし、なんか売れてるのは永遠にこれから未来永劫同じ人が売れるんじゃねえかってレベルの売上を見せてきやがる。
音楽で飯食うのが簡単なんて思わないけど、そう思えてしまうくらいに。操作されてるんだよ。
あぁ、あれもこれもこの一言で片付けられる。
「ミーハー」
なんて便利な言葉なんでしょうね。
この言葉さえあればなんでもこの子のせいにできる。みんなの罪を背負うキリストのような言葉だ。 きっとミーハーって言葉が神。最強。
最近星野源聞き始めた30代OLも、フェスに小奇麗な格好してきてる場違いなOLも、特茶を毎日飲んでるアピールするOLも、スタバの新作を一回も逃したことのないあのOLもみんなこの「ミーハー」って言葉に救われてる。
神様仏様ミーハー様。 たぶん日本人の仏教13派、華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗
をあわせても勝てねえんじゃないか。
なんなら神道だっていろんな神に目移りしてるし多分ミーハー。
そうやってみんなおんなじ音楽聞いて、おんなじような写真あげて。
一種の洗脳みたいになってる。 もう宗教みたいな日本人が怪訝そうに見るものとしてではなく、生活に根付いた信仰になってる怖すぎ。
だから自分の信念って簡単に誰かに突き動かされる。
みんながやってればみんなと同じことやりたくなるのは仕方ない。
けどやっぱり、誰かが好きだから好きなんじゃなくて、心から、本当に好きだといえる何かがなきゃ面白みもなきゃ、みんなと合わせて話を共有するのってほんとに楽しいのかって思っちゃうよね。
だからほら。
今好きなものを心から好きと胸をはって言えばいい。
ミーハーなら、ミーハーから本当にすきだと言える仲間になればいい。
正直それを拒むファンって心狭すぎるからこう言うよ。
そんな新しいファンを拒むとさ、君の好きな音楽10年後消えてるよ。