オクラババア
オクラババアの話をしよう。
バイトでレジ打ちしているときに冷凍オクラをたくさん買っていくババアがいた。そのババアは頼んでもいないのにオクラがいかに体に良いか語りだした。
どうせテレビの受け売りだろうにあたかも自分が発明した健康法かのように達者にのべつ幕なしで語り続ける。私はそれに苦笑いしかできなかった。
一番反応に困るこの状況を切り抜けて後ろで待っている別のババアの商品をレジに通さなければならない。
レジうちが終わると同時にババアは俺に聞いた。
BBA「いくら?」
俺「オクラですよ笑」
3秒後俺は気づいた。
このBBAは値段について聞いていたのだと。
俺はさっきまでのオクラトークに気を取られてしまい、今接客中のBBAがイクラ(魚卵の方)とオクラを聞き間違えているのだと勘違いしていたのだ。
しかし、BBAが知りたいのは今レジに通した商品の合計金額である。
なのに俺がいきなり「オクラですよ笑」と言い出した。ボケてるのは私だ。
私は恥ずかしくなってその場から逃げ出したくなった。