夏が少し好きになれそうなのは少し大人になれたから。
私は夏が嫌いだ。
夏は僕らを殺しに来てる。 太陽は24時間稼働し続けているし、オゾン層はもはや僕らを守ってはくれない。 受け入れるしかない。この暑さを。
地球温暖化対策なんて言う前に、僕らが熱中症対策しないと死ぬぜ?
熱いのは害悪。 そんなふうに思っていた。(少なからず熱いのは誰でも嫌だろう。)
しかし、夏を好きになれなければ今や生きていけない。
夏祭り、海開き、スイカ割り、BBQ、水遊び、花火、浴衣etc...
夏の風物詩なんてものは多い。でも、インドアな僕にとってはあまり関係がないし、クーラーのきいた部屋でダラダラしてるくらいが夏だと思っていた。
しかし、最近ふと気づいた。
僕らは夏に甘える
全部夏のせいにして。
だから夏が嫌いな君も、一度夏に全部責任を負わせてみてくれ。
君が朝学校行きたくない。そんな個人的な理由を夏のせいにしてくれ。
君が仕事しなきゃいけないのに、ダラダラしている理由を夏のせいにしてくれ。
君が昼間からお酒を飲んでいることを、夏のせいにしてくれ。
君が仕事に遅刻したことを夏のせいにしてくれ。
俺がエロサイトをちょっと見ただけなのにPCがウィルス感染してしまったこと、夏のせいにしてくれ。
君が海で出会った湘南乃風を体中から発している男と勢いでヤってしまったなら夏乃せいにしてくれ。
君が夏に踊らされて付き合った彼女に秋に振られたなら夏のせいにしてくれ。
君が好きな子を夏祭りに誘ったが、既に別の人と約束していたのも夏のせいにしてくれ。
君がなにかやりきれないことに直面したとき、夏のせいにしてくれ。
夏のせいにして、自分を存分に甘やかしてくれ。
別に、どこかにパーっと遊びに行く必要なんてない。
些細なことでいいんだ。欲望を開放させてくれ。
夏限定のほろよいみんなは飲んだか?
あれを昼間から飲んでごろごろさせてあげなさい。
夏はもっと些細な欲望を開放させていいはずだ。
君は夏と愛のスコールの相性の良さを知っているか?
もっと夜が涼しくなれば、これを片手に散歩してみてくれ。
きっと、オツに浸れる。
いつもならアイスは一日2個までだけど。
そんなルールはもういらない。
夏は特別アイスを何個食べてもいい。 全部夏のせい。
夏にカメラを片手に散歩してみてくれ。
きっと普段見えない夏らしさを見つけられる。
きゅうりが家になっていた。
なんだかすごく愛くるしい写真が取れた。
夏はあつい。
その事実は変えられない。
ならば、その暑さを受け入れて、自分をちょっとだけ甘やかせて、夏のいい部分だけを全力で愉しめばいい。
学生時代の夏休みは始まりを告げると同時に、夏休みの終わりも感じる。
それほど早く感じる季節。 刹那的季節。
だからこそ、僕らは一日一日を暑さに負けないで生きなければならない。
全力で夏を楽しむために。
まぁつまりは「夏を愛さざる者、真の夏を得ず。」
ということだね。
夏は熱いだけじゃない。 アツい季節なのかもしれない。