あなたは人を笑顔にできる(かも?)
最近は「おうち時間」や「STAY HOME」といった言葉をよく聞くようになった。
普段から休日はあまり外に出ないで家で過ごすことが多いのでそれ程苦ではないだろうと思っていたが、
人と合わないとそれはそれでストレスを感じるものだ。
今まであったはずのおそと時間はなくなり、
全てがおうち時間に変わったことで
家族以外の人間と過ごす時間がとてつもなく減少した。
本当は家族以外の好きな人(恋人でも友達でも)と過ごす時間こそ
真に自分を開放できる時間なのかもしれない。
Instagram(以下インスタ)のストーリーで「おうち時間」というスタンプがあるのはご存知だろうか?
ずっと家にいて暇なわけだから
他人がどのような暇つぶしをしているのか気になるのが人の性というものだ。
この時期だと
今見ている映画、ドラマ、アニメの感想
過去に行った旅行の写真
Zoom飲み会の写真
お絵かきの写真
自炊の写真
などが多い。
インドア人間のわたしは
普段ストーリーを見ているとディズニーランドで楽しそうにしている写真や、
わいわいドライブをしているショートムービーなどを見て一日中家にいる罪悪感や孤独感を感じるのだが、今はそれがなくていい。
でも逆におうち時間のストーリーには前みたいな賑やかさや騒々しさはなく、多様性が失われた気がして寂しい感じがする。
この時期だからこそストーリーを見る人は多いだろうに、自分からストーリーに提供するコンテンツは相対的に少ない。(ストーリーに投稿することコンテンツ提供とか言ってる俺はそろそろおかしい)
そこで思いついた。
「俺もストーリーでおもろいことやれば
いつもより多くの人が見てくれるのでは?」
俺がみんなを笑顔にするんだ!なんて思った夜もあった。
でも思い浮かばない。俺だけではなく、みんなが面白いであろうコンテンツを
一人で作成し、提供(投稿)しなければならない。
星野源みたいにいい歌が作れるわけじゃないし、芸人みたいにギャグがあるわけでもない。俳優みたいにハンサムではないし、かわいいイラストが描けるわけでもない。
でも、自分の友だちを一人でも笑わせられたらそれでいい。
誰かに「面白いね!」と言ってもらいたいという
小学生の時から持ち続けた欲求だけが俺の創作意欲を掻き立てた。
そしてついに、、、自分が自身を持って面白いと思うものができた。
それがこれだ、、、ワン!ツ!スリー!(ザ・ベストハウス123風)
#おうちライフ#架空人物シリーズ pic.twitter.com/T1vx8u4Ny7
— べけべけ (@tapiokasukine) 2020年4月26日
「架空人物シリーズ」
実在しない架空の人物になりきってそれっぽい事を言うというものだ。
これまでに4人のキャラになりきった。
「マヨラーの山本」
設定 毎マヨネーズにはサインペンで「山本」と書いて持ち歩く。
最近はカントリーマアムとマヨネーズの組み合わせにハマっている。
「おしぼりストの京介」
設定 全国のおしぼりをあつめている。コンビニのおしぼりには
どこでもらったものか記している。
ちなみに「ミニストップ」は「ミニスト」、「ローソン」は「ロン」と
略している。
「都市伝説テラーの岡田」
設定 都市伝説系Youtuber
「短パン野郎のショウ」
設定 生まれた季節は冬
これらのキャラに合った衣装、小道具を用意し、セリフを考えて自分で演じる。
インスタのストーリーは1つ15秒以内という短い制約の中で完結しなければならないので台詞を読むスピード、動作数、間の使い方がかなり難しい。
かと言って2つも3つもつなげて15秒以上の動画にしてしまうと長すぎて途中で見てもらえなくなる。
15秒以内に収めるからこそ歯切れよく面白い。
誰かの「おうち時間」を邪魔しすぎることなく笑いを提供できる。
これが俺の曲がりなりにものポリシーだった。
15秒以内なので一発取りノーカットで完結するネタでなければならない。。
小道具や変装で笑わせるのか、セリフで笑わせるのか、動きで笑わせるのか、
その両方か。
大多数が面白いと思うだろうという自分の勝手なものさしで測りながら
納得のいくものができるまで取り続ける作業が続くのだ。
自分で何度も撮り直して、何度も見直して、何度も自分で笑った。
自分で自分を見て笑った。
そしてついに投稿した。
私のインスタのフォロワーは344人なのだが、約200名が上記の4名の架空キャラ動画を見てくれた。
最後にどのキャラが一番好きだったかのアンケートにも48名がこたえてくれた。
ちなみにアンケートの結果が以下である。
マヨラーの山本 8
おしぼりストの京介 11
都市伝説テラーの岡田 13
短パン野郎のショウ 12
普段から私のインスタストーリーを見て面白いと言ってくれる人からはもちろん、普段はあまり反応してくれないような友人までもが「面白い」と言ってくれたのでうれしかった。
ちなみに昔好きだった子からも返信が来たのだが、深追いしすぎるとダサいと思ったので、「良いおうちライフを!」とだけ返信した。
今思えば、キザすぎるそのセリフに吐き気がする。やめておけばよかった。
結果的にただ約200名近くに見られて数名にだけ「おもしろい」といってもらえただけの話なのだけれど、
でも数名だけでも笑ってくれたのは嬉しいし、約200名でも見てくれてありがとうと感謝してしまう。
自己満足を電波にのせて届けて、それが感想として返ってくる。
これがどれほど嬉しいか。
俺は本番に弱いし、人前に立って面白いことができるわけでもないし、面白い話のネタがあるわけでもないのだけど、インスタのストーリーでは一番おもしろい自信がある。
だって自分の周りでは誰もやっていないことだから。
たった15秒のために2時間も3時間もかけている人はそういないから。
誰だって特別になれる。自分自信が特別だとそう思うことができたなら
それは特別だ。
STAY HOMEの時期にこそ
あなただけにしかできない特別は眠ってる。
それを呼び起こそうじゃないの。
そして誰かを笑顔にしてあげておくれよ。
「良いおうちライフを!」
お題「#おうち時間」