だれしも心にクロちゃんというモンスターを飼っている説
みなさん水ダウ(水曜日のダウンタウン)みてますか?
ネットで話題の「モンスターハウス」という企画がありまして、男女6人がシェアハウスする恋愛モニタリングドキュメンタリー的な番組でして、企画自体は「テラスハウス」丸パクリです。
けれど、見てみると全く別物として捉えるべき番組だと思いました。
結論から言えば、これは恋愛モニタリングドキュメンタリー的な番組ではなく、
嫌な自分を見つめ直すための自己啓発番組だったのです。
最初から最新の回まで見たのですが(たしか次回最終回)、ネットではキモいだの、クズだの、嘘つきだの、世間の嫌われ者のような扱われ方で、批判殺到です。
平気で二股をして、嘘つくし、女の子がさっきまで座っていたソファーに顔を押し付けてみたり、なんかいろいろ世間体という概念のぶっ壊し的行為をしまくっているからこそ、そのような評価となってしまったのでしょう。
確かに最初の方は私もテレビだからだろうと面白半分で見ていたのですが、、、回を重ねるにつれて、私の考えはだんだんと変わってきました。
私はまるでクロちゃんのことを、自分の黒い部分が人形になって現れたかのように思えたからです。
つまり、誰しもクロちゃんのようなゲスかったり、ずるかったりする部分をもっているということに気づいたのです。これはテレビですから、そこまでのメッセージ性より、異様なものを見るときの好奇心を誘ったりするだけの意味合いしかないかもしれません。
しかし、私にはもうそうとは思えないのです。
クロちゃんが二股をして嘘をつきながら隠そうとしてたこと。
これはみんな口に出さないだけで、やっている人なんていっぱいいます。
二股してる男なんていっぱいいるし、出ているタレントも全員かわいいんだから、本能に従ったまででしょう。
そして、一人脱落者をクロちゃんが選ぶシーンでも、自分と恋愛ができる確率が低い人を落としたり、男子ルームメイトを脱落させない代わりに手出しをさせないようにしたり、もちろんこれが道徳的にいいとは言えないかもしれない。
けれど、(そのような行為を実際にしていなかったとしても)誰しも自分の黒さをもっている。(クロちゃんだけに)それをこの番組は気づかせてくれる
さらに現実的にこの番組が人気になっているのを加味すれば、きっと視聴者も黒いものを見るのが好きだし、怖いもの見たさが故の面白いがあるのだ。
テラスハウスよりも生々しい人間らしさがある。 だから惹かれるのだ。
クロちゃんは嫌われ役を買って出て、さらに僕たちになにか大切なものを気づかせようとしている。クロちゃんの行動力を見習うべきだし、「クロちゃんみたいに人を傷つけるようなことはしちゃいけない」と気づくべきだ。
だからこそ我々視聴者はクロちゃんを反面教師にしなければならない。
誰しも心の中にクロちゃんを飼っているのだから。